理事長挨拶
 
NPO法人CAPNA理事長 萬屋 育子

CAPNAが発足したのは1995年、ちょうど20年前です。私は児童相談所の児童福祉司でした。児童虐待防止法ができる前で全般的に児童相談所の動きは悪く、県内でも尊い子どもの命が失われました。私は児童相談所の職員ということで会合に出るとずいぶん非難され、追及されました。
状況は変わりました。当時に比べると、児童相談所は児童相談所の権限を駆使し子どもの安全確保を優先して動くようになりました。市町村にも子ども虐待の担当課ができましたし、児童相談所がCAPNAをはじめ様々な民間機関と協働することも多くなったと思います。
それでも、児童相談所への虐待相談は増える一方です。また、虐待による子どもの死亡も続いています。私は児童相談所はじめ関係機関が少しでも油断をすると子どもが虐待で死亡してしまうのではないかと危惧しています。児童相談所や関係機関につながりがないところで親の虐待で子どもが命を落としています。県内で中学生、乳児、4歳児が母親の自殺の巻き添えになって死亡しました。
子ども虐待をなくするための課題はまだまだたくさんあると思います。CAPNAに集うみなさんはいろいろな分野で活動されています。さまざまな活動がつながり、広がって、子どもの安心、安全、安定した生活ができるよう努力したいと思います。そして虐待をしてしまう親への関わりも重要です。 子どもたち、親への支援は一人で、一機関ではできません。支援者へも支援が必要と思っています。子ども虐待防止に関わっている支援者、児童相談所や児童養護施設の職員への支援なども考えたいと思います。
相談所職員をやめて5年目、日頃、あまり悩まず、適当に即決するのですが、理事長にと言われ躊躇しました。初代の祖父江さんはじめ、子どもの虐待防止、権利擁護に並々ならぬ熱意とご見識をお持ちの方々がCAPNAの理事長をされています。熱意も見識もいまいちの私でいいのだろうか、という思いは今でも捨てきれません。皆さんの力をお借りしたいです、私の力不足を補ってください。
子ども虐待防止、予防のための新たな課題、引き続きの課題、CAPNAにはまだ役割があります。皆様の力を頼りに努力します。どうぞ経済的支援も含めてお力添えをお願いします。